引っ越し時の不用品処分の段取り

引越し準備中には、引っ越し先に持って行かないゴミや不用品が必ず出てきます。燃えるゴミや燃えないゴミは頻繁に自治体が収集していますが、紙類や金属類のゴミは月1、2回と収集頻度が低いことがあります。出し忘れなどを考慮し、遅くとも1ヶ月前には不用品処分を開始しましょう。特に家具家電などの粗大ゴミは、処分方法が異なるため、早めの対応が必要です。しかし、段取り良く進めていても引っ越し当日にゴミが出ることもあります。そこで、引っ越しギリギリに出たゴミの処分方法についても説明します。

引っ越し時の不用品処分の段取り

引越し時に出るゴミの処分方法は以下の7つです。ゴミの種類や料金によって最適な方法を選びましょう。

1. 自治体の収集
2. リサイクルショップ・ハードオフ
3. オークションサイト
4. フリーマーケット・メルカリ
5. 自治体の処理場（大量ごみ）
6. 引越し会社
7. 不用品回収業者

それぞれの方法で対応しているゴミの種類や料金が異なります。
以下にまとめた表を参考にして、最適な処分方法を選んでください。

処分方法	処分できる ゴミの種類	適している ゴミの量	手間	緊急度	料金
自治体	燃えるゴミ 燃えないゴミ 資源ゴミ 粗大ゴミ	少量	中	低	無料 ※有料の場合もある
リサイクルショップ	家具・家電・衣類・趣味用品・書籍など	中量	中	中	買取額
オークションサイト	家具・家電・衣類・趣味用品・書籍など	少量	多	低	落札額
フリマサイト	家具・家電・衣類・趣味用品・書籍など	少量	多	低	落札額
自治体（一時多量ゴミ）	燃えるゴミ 燃えないゴミ 資源ゴミ 粗大ゴミ	大量	多	中	10kg/60円〜400円※
引っ越し会社	粗大ゴミ・ダンボール	中量	少	高	リサイクル料金＋収集運搬料金
不用品回収業者	燃えるゴミ 燃えないゴミ 資源ゴミ 粗大ゴミ 家電リサイクル法対象品	大量	少	高	定額プラン：10,000円〜※

※自治体、業者によって異なる。

各処分方法の詳細解説

自治体

自治体のゴミ収集は最も一般的な方法です。基本的に収集料金は無料ですが、ゴミ袋が有料な地域もあります。粗大ゴミの処分には事前予約が必要で、手間や費用がかかることが多いです。また、家電リサイクル法対象品（テレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・乾燥機）や処理困難物は収集対象外です。

リサイクルショップ

買取価値のある不用品は、ハードオフやセカンドストリートなどのリサイクルショップで処分できます。状態の悪いものや古すぎるものは買取対象外になることもありますが、手軽に現金化したい場合におすすめです。

オークションサイト

ヤフオクなどのオークションサイトを利用すれば、不用品を高値で売れる可能性があります。出品、梱包、郵送の手間がかかりますが、リサイクルショップより高値で取引されることが多いです。ただし、落札されないリスクがあるため、引っ越しまでの期間に余裕を持って出品しましょう。

フリマサイト

メルカリやジモティーなどのフリマサイトでは、即決価格で不用品を販売できます。オークションサイトよりもスムーズに取引でき、一見価値が低そうなものでも売れることが多いです。余裕を持って処分できるので、引っ越し時の不用品処分に最適です。

自治体（一時多量ゴミ）

自治体によっては、引っ越し時に出る大量のゴミを有料で収集しています。料金は従量制で、1kgまたは10kgあたりの料金が設定されています。詳細は各自治体のホームページで確認してください。一時多量ゴミの収集がない場合、クリーンセンターに自分で持ち込む必要があります。

引越し会社

一部の引越し会社では、不用品の回収や買取サービスを提供しています。サカイ引越センターでは、家電リサイクル法対象品の有料回収やブランド品の買取を実施しています。日本通運でも一部の店舗で粗大ゴミの回収が可能です。地域密着型の引っ越し会社では、生活ゴミの回収も行っている場合があるので、利用予定の引っ越し会社に問い合わせてみてください。

不用品回収業者

不用品回収業者は、粗大ゴミや家電だけでなく、燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミの回収も行います。トラックに積み放題の定額プランを提供している業者も多く、一括処分を希望する方におすすめです。不用品の搬出から処分までスタッフが対応するため、手間がほとんどかかりません。不用品買取も行っている業者もあり、回収費用を安く抑えることができます。

各処分方法にはそれぞれの特性がありますので、ニーズに合った方法を選びましょう。

引越しゴミの処分料金比較

引越しゴミの処分方法は多岐にわたりますが、どの方法が最適か迷われる方も多いでしょう。そこで、以下の4つのパターンに応じた「おすすめの処分方法」と「料金」を表にまとめました。

1. ゴミの種類別おすすめ処分方法
2. ゴミの量別おすすめ処分方法
3. 手間別おすすめ処分方法
4. 緊急度別おすすめ処分方法

それでは、各おすすめ処分方法について詳しく解説していきます。

ゴミの種類別おすすめ処分方法

まずは、「ゴミの種類別」のおすすめ処分方法を以下の表にまとめました。

ゴミの種類	処分方法	料金
燃えるゴミ 燃えないゴミ	自治体	無料
資源ゴミ	自治体	無料
衣類	自治体・オークションサイト・フリマサイト	無料・落札額
粗大ゴミ	自治体・不用品回収業者	1点300円〜3,000円※ 1点500円〜※
家電リサイクル法対象品	リサイクルショップ・オークションサイト・フリマサイト・不用品回収業者	買取 無料 1点500円〜※
処理困難物	不用品回収業者	1点500円〜※

※詳細は自治体や業者によって異なります。

燃えるゴミから粗大ゴミまで、基本的には引っ越しまでに余裕を持って自治体の収集で処分しましょう。燃えるゴミや燃えないゴミの収集は無料ですが、粗大ゴミのみ1点あたり300円～3,000円ほどの収集料金が必要になります。
ただし、テレビなどの家電リサイクル法対象品や、タイヤ、耐火金庫、土砂などの処理困難物は自治体で処分できません。これらのゴミの処分には、不用品回収業者の利用がおすすめです。また、衣類や家電製品など、買取価値のある物であれば、リサイクルショップやオークション、フリマサイトに出品する方法もご検討ください。

手間別おすすめ処分方法

ゴミを処分する際の「手間別」でおすすめの処分方法を以下に表にまとめました。

手間	処分方法	料金
少	不用品回収業者、引っ越し会社	1点：500円〜※ 定額プラン：10,000円〜※
中	自治体	無料
多	自治体（一時多量ゴミ）、オークションサイト、フリマサイト	10kg/60円〜400円※ 落札額

※詳細は自治体や業者によって異なります。

手間の少ない処分方法

最も手間がかからないのは不用品回収業者です。不用品回収業者は、ゴミの分別・解体・運搬・処分・お部屋の清掃まで任せられるので、ほとんど手間がかかりません。引っ越し準備で忙しい方には最適なサービスです。同様に、引っ越し会社も手間はかかりませんが、処分できるゴミの種類が限られることがあります。

手間の多い処分方法

一方、オークションサイトやフリマサイトを利用すると、出品や発送の手間がかかりますが、需要がある物であれば現金化できる可能性があります。

緊急度別おすすめ処分方法

次に、「緊急度別」のおすすめ処分方法を以下に表にまとめました。

緊急度	処分方法	料金
低	自治体、オークションサイト、フリマサイト	無料、落札額
中	自治体（一時多量ゴミ）、リサイクルショップ	10kg/60円〜400円※、買取額
高	不用品回収業者	10,000円〜※

※詳細は自治体や業者によって異なります。

緊急度が低い場合

引っ越しまで時間がある場合は、自治体のゴミ収集やオークション・フリマサイトで不用品を処分する余裕があります。

緊急度が高い場合

引っ越し数日前に発生したゴミは、クリーンセンターへ持ち込まなければ処分が難しくなります。
また、自治体によってはクリーンセンターへの搬入ができないので、即日対応できる不用品回収業者の利用が有力候補になります。

それぞれの状況に応じて最適な処分方法を選び、スムーズに引っ越し準備を進めましょう。

引っ越しゴミを減らすポイント

引っ越しまでに時間がある場合は、以下の「ゴミを減らすポイント」を意識することで、ゴミの処分が格段にラクになります。

1. 余裕を持った荷造り計画
2. 引っ越し前は生活規模を縮小
3. 不用品のチェックと仕分け
4. 売れる物は事前に処分

それでは、具体的にどのようなポイントを意識すれば良いのか見ていきましょう。

1. 余裕を持った荷造り計画

引っ越し先に持っていく物を早めに決めることで、何を捨てるべきかが明確になります。早期に荷造りを始めると、フリマサイトやリサイクルショップを利用する余裕も生まれ、結果的に引っ越し費用を抑えることができます。理想的には3ヶ月前、遅くとも1ヶ月前から準備を始めると良いでしょう。

2. 引っ越し前は生活規模を縮小

新生活に向けて新しい製品を購入する誘惑に駆られるかもしれませんが、引っ越し前に購入すると荷物が増えてしまいます。引っ越し数日前から外食を利用するなどして、冷蔵庫の中を空にすることもおすすめです。

3. 不用品のチェックと仕分け

過去1年間使っていない物を不用品として仕分けるのが目安です。不用品は早めに処分することで、お部屋が片付き、引っ越し準備のモチベーションもアップします。物が少なくなることで、片付けが一段とラクになります。

4. 売れる物は事前に処分

早めに引っ越し準備を進めることで、不用品を売って処分する時間が確保できます。オークションサイトやフリマサイトは高額で売れやすいですが、落札までに時間がかかるため、特に早めの出品が必要です。リサイクルショップでは即日買取が可能ですが、より高く売れる店舗を探す場合も早めの準備が重要です。

引っ越しゴミを今すぐ処分したい方へ

引っ越しゴミを「今すぐ」処分する必要がある場合、不用品回収業者の利用がおすすめです。不用品回収業者は即日対応可能な業者が多いため、引っ越し前日や当日のゴミ処分に最適です。また、夜間や早朝に対応している業者も多く、仕事などで日中に時間が取れない方でも利用しやすいのが魅力です。

さらに、不用品回収業者の中には不用品の買取を行っているところもあります。引っ越しギリギリでも、不要品を売って処分するチャンスがあるのは嬉しいポイントです。不用品の処分に困った際には、気軽に見積もりを申し込んでみてください。すぐに対応してくれる業者が見つかることでしょう。

利用するメリット

• 即日対応：引っ越し前日や当日でも安心。
• 夜間・早朝対応：忙しい方でも利用しやすい。
• 不用品買取：不要品を売って処分できるチャンス。

不用品回収業者を利用することで、引っ越しの際のゴミ処分がスムーズに行えます。忙しい引っ越し時期でも安心してゴミを処分できるので、ぜひ活用してみてください。